チタチタの家具はごく一部を除き、ほぼ全部チーク材です。
色んな所で何度か触れていますが、
天然のチークは現在では伐採が規制されていて、新しく切ることが出来ません。
ですので今作られているチーク材の家具は古材が使われています。
切られた木は時間が経つほどに余分な水分が抜けて、木材として良い状態になっています。
チーク材は風雨にさらされても腐らず、長い年月を経て優れた木材へと成長していくことが出来ます。
これらの古材チークは「オールドチーク」と呼ばれ、古い程に価値が高くもなります。

古材といえばたまに、伐採したまま倉庫で眠っていたものなどもあったりしますが、
チーク材は優れた性質ゆえにこぞって使用されてきたため、現在製品となっているものはほどんど、別の何かであった過去を持ちます。
そういった過去の痕跡を存分に楽しめるのが、古材感を存分に残した「一点もの家具」です。
天然の無垢材というだけで木目や色合いが変わり、ふたつとして同じものは無いのですが、あえて製材をせず仕上げた、ボコボコとした表情の家具たちは個性があふれ、魅力的です。
ひとつひとつ、自然に形成された造形と、それぞれに違った加工跡などがあり、想像したり、推理したり、木の辿った歴史を感じながら、見た目も楽しむことが出来ます。

今までにみつけた “痕跡”はこんなものがありました。
・とにかくボコボコ
長い間、屋外で頑張り、風雨に浸食されたのでしょうか。
船だったのかもしれない。荒波にもまれて大航海をしてきたのかな。
流木が好きな方にも好まれる雰囲気です。
・四角い穴、または四角く埋めてある
きっと家の柱や梁だったのでしょう。ほぞ穴のために空けられた穴に違いない。
・釘や着色残り
いったい何だったのかは謎ですが、とにかく何かであったことは間違いない。
錆びた釘や色あせたペンキはとてもヴィンテージ感が感じられます。
・コンクリート付き
これはどうゆうこと??て感じですよね。
たまにベンチの裏などに除去しきれなかったコンクリートが残っているものがあります。
実はこれ、線路の枕木の跡です。
滅多にお目にかかれませんが、出るときは同時期にたくさん出ます。
それは線路が長いから。
配線になったりした線路を取り除くときに出る材料なので、線路一本分の大量の枕木が材料に再利用されます。
武骨さがかっこいいし、実はね、と誰かに話したくなります。


こんな感じ。
ですが、これらはごく一部。
へんてこだったり、かっこよかったり、本当に色々見付かります。
自分だけのオンリーワンな家具を見つけたら、これはなんだろう?と楽しみながら、
アート作品のような表情をたくさん愛でながら使ってもらいたいです!