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チーク材って??

チーク材

世界の3大銘木の1つに数えられ、美しい木目と、強靭な耐久性の為、 高級材として知られており、世界中で大変人気のある木材です。古くから高級な素材として、高級列車として知られるオリエント急行や 20世紀を代表する豪華客船クイーンエリザベス2号の内装なども、このチーク材が用いられています。 しかし現在ではほとんどの地域で伐採が禁止されており、輸入も規制されており日本国内で手に入れるのは大変難しい木材です。 チークの植物名はTectona grandisで表記されます。 チーク材が採れるのはインドネシアやタイ、ミャンマーなどでインドネシアでは「JATI」 ミャンマーでは「Kyoon」 タイでは「MaySak」と呼ばれ 古くから有用木材として利用され2000年以上前から使用された記録も残っているそうです。 古い寺院などで未だに貴重な建造物にたくさん当時のチーク材を見ることが出来ます。 特にインドネシアでは100年以上も前から計画的に植林が行われ、 現在チークの市場で「JATI」(JawaTeak)として大きな地位を確立しています。

当時チーク材がなぜ世界的に有用であったかというと、 19世紀から20世紀初頭にかけてヨーロッパ各国が 競いあうように 植民地を拡大していったことがきっかけです。 当時、自国の植民地を広げる為に欠かせなかったのが 船です。 チーク材は造船木材として、とても有用な木材であるということで 瞬く間に世界中にチークという名が知れ渡ります。 ではなぜチーク材が造船木材として有用なのかというと、 それは「目の詰まった強靭な強さ」「海水でも腐りにい耐海水性」です。 当時のヨーロッパ各国は周りの列強諸国と植民地拡大の競争のなかで 強い海軍力が求められていました。 そのため、チークの高い耐海水と銃弾によって裂けない性質が特に評価されたと言われています。

現在では「屋外でも腐りにくい」「虫が食いにくい」「硬く頑丈」という特性から 建築、家具、造船、ドアー・窓枠、客車、桟橋、橋そして彫刻など様々な用途に使用されています。 チーク材は古い材木ほど価値があり値段も高価です。 それはなぜかというと、伐採後、間もない処女期のチーク材は水分を多く含むため反りや割れが激しく、家具の材木としては使い物になりません。 しかし、乾燥後のチーク材の安定性は大変よく耐久性も高いので、 現在でもヨーロッパアンティーク家具などでチーク材がよく見受けられます。

では古い古材のチークはどこにあるのかというと 古い建造物や船が解体されそのチーク材が高級木材として市場に出回ります。 しかし、現在ではなかなか良質な古材チークが手に入りにくくなってきています。 その理由はチーク材を使用した古い建造物や船などが少なくなっていることです。 ある時期から木造の建築物がコンクリートの物にになり、木造の船が鉄製に取って代わられたことが原因です。 このままいくと良質の古木チーク材は底をついてしまいます。 実際、当店の現地自社工場でも良質な古木チークが昔のように簡単に手に入らなくなってきています。 現在では処女期のチーク材を木材乾燥機(オーブン)などで、 人工的に短期間で乾燥させたチーク材を使用している工場もあります。

しかし、やはり自然乾燥によって乾燥した古木のチーク材と人工的に強制乾燥させたチーク材では明らかに重厚感や存在感が違います。 長い年月、雨風に耐え、南国の灼熱の太陽の下で自然に乾燥したチーク材には独特の存在感があります。 私どもの自社工場では、古木チーク材にこだわって家具を制作し続けていきたいです。

執筆 加藤鉄平