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無垢材の割れについて

無垢材の割れについて

「無垢材って??」のページでも少し触れましたが、無垢材の短所として 木の収縮により「割れ」や「反れ」が見受けられる場合があります。 これらは不良品ではありません。このような現象は、木の乾燥度合いや湿度に深く関係があります。
日本の冬は、とにかく めちゃくちゃ乾燥しています。お肌もカサカサで、唇のヒビ割れ、指のさかむけ。。。
リップを塗ったり、クリームを塗ったり、、、 も〜〜大変。って方も多いと思います。
無垢材の家具も お肌と一緒で乾燥するとヒビ割れてきます。 これは無垢材の調湿機能なんです。 無垢の家具に囲まれた空間って心地いいですよね。 それは、この調湿機能も関係しているんです。 無垢の木は部屋の湿度をコントロールしてくれるんです。
湿度が高くジメジメしている空間では、 無垢の木は湿気を吸ってくれます。 除湿器の役目ですね。
逆にこの冬のように乾燥していると、 無垢の木は自らの中にある水分を空気中に出してくれます。 これは、言ってみれば加湿器です。
このように人間が快適に感じるように 無垢材は湿度を調節してくれます。 しかし、木は水分を出すと体積が小さくなり、 水分を取り込むと体積が大きくなります。 乾燥した室内の場合、木が自らの水分をどんどん外に出しますので 体積が小さくなり、ヒビ割れや反りが出るのです。クラックはゆっくり割れるのではなく、収縮が限界に達したとき一瞬で「パキッ」という音を出して割れます。無垢の家具をたくさん扱っていますのでその音をよく耳にしますが、びっくりするほど大きな音です。環境の変化で数日で割れることもよくあります。
左のダイニングテーブルを見てください。 天板をよく見ると、、、 アララ、、 割れて隙間ができてしまっています。 コレは無垢材が収縮した結果です。無垢材の家具は購入の時点で割れがあるものもあります。購入時はなんともなかった家具も、数日でひび割れてくることもあります。
『どうしましょう?? 』
答えは、、、 家具用のオイルをこまめに塗って 乾燥から防ぎ、加湿器を使用して温かく見守ってあげる。 人間のお肌と一緒です。 本来はこれが一番です。しかし、塗装やコーティングのされていない無塗装に近い仕上げの家具はオイルを含ませるとシミになってしまいますので要注意。
ヨーロッパの人たちは無垢の家具の扱いに慣れているので ヒビ割れが出ても、全く気にせずガンガン使っていきます。
また、梅雨時期のように湿度が高くなると 今度は空気中の水分を吸収し、元に戻ることもよくあるんです!
基本的にはクラック(割れ)があっても構造的に問題があったり、使用に難がある場合を除き、無垢材の不可避的な性質として認め、風合いや味として温かく見守ってあげるのがベストです。
でも、割れているのは、、、 やっぱり気になる!! という方も多いですよね。 では、埋めましょう!! って、ここでホームセンターなどで 『木用パテ』を買いに行ってはいけません!! 一般的な木用パテは隙間を埋めて、乾燥するとカチカチに固まってしまいます。 カチカチの物が隙間に入っていると、どうしてダメなんでしょう。 それは、先ほどの収縮&膨張の原理を思い出してみましょう。 乾燥のヒビ割れで隙間が開いているということは、、、 こんどは、水分を吸って膨張する可能性もあるということです。 ヒビ割れた隙間にカチカチに固まったパテが入ってる状態で木が膨張すると、、 どうなるでしょう?? 想像してみてください。 そうです。別の箇所が 『バキッ』っと割れてしまいます。
そこで、、どうしても隙間を埋めたいという方におすすめするのが蜜蝋です。 蜜蝋で埋めることによって、 木が膨張し、ヒビ割れが元に戻るとき 木自体の力で蜜蝋を「ムニュッ」と押し出してくれます。 やっぱりナチュラルな無垢材に使用する物も 自然界の蜜蝋なんですね。
こちらで 『蜜蝋でヒビ割れを埋める方法』をご紹介しています。
現代日本では、家具に愛情をかけるというのは、あまりピンとこないかもしれませんが 昔の人は皆そうして物を大事にしてきたのです。 現代でもヨーロッパなどは無垢材家具の需要も多く、自分たちでアンティークに していきます。 子供のいたずら、引っかき傷、コップの輪染み、それらが一緒に過ごしてきた家具の 歴史となり、アンティークの価値となるのです。 是非、無垢材家具を貴方の曾孫の代まで使ってみませんか?