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アジアン素材の特徴

アジアン素材の特徴

今回のコラムはチーク材だけではなく様々なアジアの素材を取り上げます。 「アジアンな素材」 アジアンスタイルのインテリアにするために欠かせないのが、 自然素材を使ったアジアの家具や小物ですね。

自然素材は伐採され、姿が変わっても、なお生命感を感じさせてくれるのが最も魅力的ですね。
しかし、だからこそ避けられないトラブルがあるのも事実です。せっかく手にいれた自然素材のお気に入りの家具だから末永く使用したいですよね。トラブルを未然に防いだり適切なメンテナンスをするためにも、素材の特徴や性質をしっかり把握しておくことが重要です。

■ チーク

チークとは東南アジアを原産とする高級素材で世界3大銘木のひとつです。 耐久性、耐水性ともに優れ、粘りがあるのが特徴です。 無塗装でも表面にワックスを塗ったような艶があり、害虫にも強く、 伸縮率が小さいので家具のほか、船舶や建築などの材料で使用されます。さらに古木は収縮がすくなく、表情にも味があり高級な素材として取引されます。
メンテナンス= 堅くて丈夫とはいえやはり乾燥によるひび割れなどのトラブルはつきもの。 湿気を十分に保ち、こまめにオイルで拭きましょう。腐りにくいので屋外でも使えますが、直射日光に当てると 日焼けしますので注意してください。

■ バンブー

皆さんおなじみの竹です。気軽に手に入り、価格的にも安価なので広く親しまれている素材です。
メンテナンス= 乾燥によるひび割れと、特に虫食いに注意してください。 濡れ雑巾で直接拭いて湿気をあたえてください。バンブーには虫食いがつきものです。虫が発生したらノズル式の殺虫剤を穴から拭き入れ、密閉する。 虫食いは特に冬の乾燥期に要注意です。

■ マホガニー

独特で美しい赤っぽい光沢を放つ木材。 こちらも世界3大銘木の一つ。繊維自体に光沢があり、年月を経て美しくなります。 軽く加工が容易なため家具によく使用されます。ただし注意点、アジア原産のマホガニーと言われているもののほとんどは三大銘木のマホガニーとは木の質が違います。
メンテナンス= 害虫と乾燥にとても弱いので日頃の細かなケアが大切。 固く絞った雑巾でから拭き。天然素材系ワックスで磨く。害虫の場合はすこし厄介(やっかい)です。 木材の奥深くに卵を産み付けられている場合がおおいので素人には対処法がありません。専門家に駆除してもらうのがいいでしょう。

■ シーグラス

日本のい草に似たものでインドネシアやフィリピンで採れる。撥水性や弾力性に優れている。最近はソファーの素材としてよく使用される。
メンテナンス= 他の素材に比べるとカビや害虫など、とてもトラブルが発生しやすいので要注意。 最近は流行の素材なので、よく見かけますが、 何も知識がなく購入すると、後でトラブルに泣かされることがあります。目に見えない卵が湿度で孵化してしまうのでマメに日光に当て消毒が必要。

■ ラタン

日本では「籐」でおなじみの素材。
メンテナンス= 防虫、防水、耐久のため燻してあるものが多いので比較的トラブルは少ない。しかし、害虫が1度ついてしまうと繁殖しだしたら手に負えない。日頃から、から拭きと換気が重要。

■ アタ

インドネシアで採れる世界でも人気の植物。 バスケットや小物によく使用され虫もつかず使い込むほどに深いアメ色になる。 編み込みの目が細かいほど高価。
メンテナンス= 比較的簡単な手入れで半永久的に色あせない。湿気によってカビが発生する場合があるので換気が必要。 たまに日なたで干してください。

上記のように自然素材には、トラブルがつきものなので、しっかりした知識と メンテナンスが大切だと思います。 しかし、愛情を込めてメンテナンスをし、時には温かく見守ってあげることにより 現存するアンティーク家具のような魅力がある家具になっていくのです。 私たち人間に癒しを与えてくれる自然に敬意を払い、大切に末永く使っていける家具が 理想的なのではないでしょうか。

執筆 加藤鉄平