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無垢材家具の割れ(クラック)補修

今回は、家具の割れ「クラック」の補修方法について書きますね。

この冬は、とにかく
めちゃくちゃ乾燥しています。
湿度が20%くらいの日もあるようです。

屋外でそんな湿度だったら、部屋の中は暖房が効いていますので
湿度10%ちかくも有り得ます。
ありえないくらい乾燥していますね。

お肌もカサカサで、唇のヒビ割れ、指のさかむけ。。。
リップを塗ったり、クリームを塗ったり、、、
も〜〜大変。って方も多いと思います。

無垢材の家具も
お肌と一緒で乾燥するとヒビ割れてきます。

これは無垢材の調湿機能なんです。

無垢の家具の囲まれた空間って心地いいですよね。
それは、この調湿機能も関係しているんです。

無垢の木は部屋の湿度をコントロールしてくれるんです。

湿度が高くジメジメしている空間では、
無垢の木は湿気を吸ってくれます。
除湿器の役目ですね。

逆にこの冬のように乾燥していると、
無垢の木は自らの中にある水分を空気中に出してくれます。
これは、言ってみれば加湿器です。

このように人間が快適に感じるように
無垢材は湿度を調節してくれます。

しかし、木は水分を出すと体積が小さくなり、
水分を取り込むと体積が大きくなります。

乾燥した室内の場合、木が自らの水分をどんどん外に出しますので
体積が小さくなり、ヒビ割れや反りが出るのです。

下のダイニングテーブルを見てください。

天板をよく見ると、、、

アララ、、
割れて隙間ができてしまっています。

コレは無垢材が収縮した結果です。

どうしましょう??

答えは、、、
家具用のオイルをこまめに塗って
乾燥から防ぎ、温かく見守ってあげる。

人間のお肌と一緒です。

本来はこれが一番です。

ヨーロッパ人は無垢の家具の扱いに慣れているので
ヒビ割れが出ても、全く気にせずガンガン使っていきます。

また、梅雨時期のように湿度が高くなると
今度は空気中の水分を吸収し、元に戻ることもよくあるんです!

でも、隙間が開いているのは、、、

やっぱり気になる!!

って方も多いですよね。

では、埋めましょう!!

って、ここでホームセンターなどで
『木用パテ』を買いに行ってはいけません!!

一般的な木用パテは隙間を埋めて、乾燥するとカチカチに固まってしまいます。
カチカチの物が隙間に入っていると、どうしてダメなんでしょう。

それは、先ほどの収縮&膨張の原理を思い出してみましょう。
乾燥のヒビ割れで隙間が開いているということは、、、

こんどは、水分を吸って膨張する可能性もあるということです。
膨張する際、ヒビ割れの隙間にカチカチに固まったパテが入っていると、、

どうなるでしょう??

想像してみてください。

そうです。別の箇所が
『バキッ』っと割れてしまいます。

そこで、、登場するのが
蜜蝋です。

蜜蝋で埋めることによって、
木が膨張し、ヒビ割れが元に戻るとき
木自体の力で蜜蝋を「ムニュッ」と押し出してくれます。

やっぱりナチュラルな無垢材に使用する物も
自然界の蜜蝋なんですね。

 

蜜蝋はネットでも購入できます。
ビーワックスと記載されている場合もあります。
ナチュラルなもので、未精製でかまいません。

うちではこのような蜜蝋を使用しています。
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まず無垢材家具の乾燥で割れてしまった箇所の周辺を
マスキングテープで養生します。

蜜蝋は液体にして流し込むので
天板の裏もマスキングしておかないと
下からボトボト垂れてきますよ。

マスキングが終わったら、
蜜蝋を湯煎で溶かしていきます。

湯煎ってめんどくさいですよね〜〜〜

ウチでは秘密兵器を使います。

コレ!

加湿器です!!

加湿器の蓋を取って
その中に蜜蝋を入れた容器を置きます。

こんな感じに。。

そのまま放置で約5分。

あっというまに蜜蝋が溶けて
液体になりました。

これは加湿器の本来の使い方ではありません。
この方法で、使用して加湿器が故障しても一切責任はとれません。(笑)

いよいよ、さきほどマスキングを施した無垢材の割れ目に
流し込みます。

ゆっくり丁寧に。

でもあまりゆっくり作業すると、
せっかく液体になった蜜蝋が流し込む前に
固まってしまうので注意。

割れ目から溢れるくらい多めに流し込んだら
1、2分たってから、蜜蝋がすこし固まった状態で
スクレーパーで「スーーー」と余分な蜜蝋をそぎ落とします。

スクレーパーが無ければ、テレホンカードやモノサシでも代用できます。

きれいに削ぎ取ることができれば、、

快感。。。(笑)

最後に油性の家具用塗料などで着色。
コレは別にしなくてもOK。

したい方は、ホームセンターで売っている
家具補修ペンや家具用クレヨンで着色してください。

以上です。

思ったより簡単で短時間で作業終了ですよ。

小さな割れで、こんな作業めんどくさい!
って方は、固形の蜜蝋を少量、手にとり、
指で押しつぶしながら練っていくと、やわらかくなって
消しゴムのカスのような状態になりますので
それを直接、割れ目に指で押し込んでいく方法もあります。

ライターで被りながら練ると、すぐ柔らかくなりますが
火傷しないように注意してくださいね。

こうして、メンテナンスや手入れを自分ですることによって
家具への愛着もでてきます。

是非、あなたがお持ちの無垢材家具も
愛着を持って永くつかってあげてくださいね。